「この世界の片隅に」感想。

感想の前に

「君の名は。」よりも好きかも。

新年最初はこの映画。評判良いから気になっていた。休みの日に久しぶりに早起き。

ついでにTSUTAYAに本を返そうと持っていったら開店前。返却ポストには漫画20冊は入らず。近くのコインロッカーを探すも小銭がないことに気づく。仕方なく抱えたまま電車で映画館へ。

やっている映画館は今までに一度しかいったことのないところ。あらかじめ散歩ついでに行っておいて良かった。場所は迷わなかった。

映画。

隣の席のカップルが上映前にビニール袋をガサゴソしたり話したり。上映中は何回か席を後ろの人に蹴られたり。それにも関わらず映画は素晴らしかった。

まず主人公の声がぴったり。というか主人公だけでなく全員に違和感ない。作品そのものも丁寧って感じで全体通して不満とか意味不明なシーン、不要じゃないかと思うシーンもない。

序盤

とぼけたところのある主人公に笑わされて、きれいな風景に癒される。自分の故郷とは離れているけどこの時代のこの場所はこんなんだったんかな、と思う。

中盤から終盤

戦争の影がどんどん迫ってきて後半見てるのがつらくなる。それまで他人事、どこか遠いところの出来事のように思っていた戦争が身近な人に被害が出る段になって空襲の怖さを感じたり。原爆投下の日が近づくと何が起こるか知ってるだけにやるせない気持ちが募ってくる。

それでも救いを感じるエンディング。

途中「(被害が少なくて)良かった」という言葉に「(被害が出てるのに)何が良かったの?」という意味のセリフがあって、エンディングで事態が好転してるわけでもないけど、それでもやっぱり救いがあると感じる。

ラストあたりはすすり泣く声も聞こえてきたし自分も涙がじわじわと出てきた。

2時間の映画を退屈せずに集中して見れたのは久しぶりの気がする。見て良かった。

まあ直後にドントブリーズ見て余韻はだいぶ吹っ飛んだけど。

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