「風立ちぬ」見ました。
いきなりラストの話になるけどすごい感動した。と思ったところからの「ワインでも飲もうか」でえぇーってなった。もう評価はそこだけで割れてる気がする。
あと、効果音が人の声なのがなかなかにキモい。
序盤。ディスクが再生不良だったぞ
最初に借りたディスクが再生不良で、カプローニの夢のあたりであきらめて一度返却したんだけど、その後の震災のシーンを見て「本当にあのタイミングで交換して良かった」と思った。あれが途中で止まったりシーンが飛んだりしたら最悪だったわ。
中盤。頭の悪い俺。物語は進む
話は進んで中盤、カプローニが言う「ピラミッドのある世界と無い世界、どっちが良いか」みたいな話は見ていてよくわからなかった。あとでネットの感想を見て、あれは階級社会の比喩だと知って納得。ていうか自分頭悪いな。
で。主人公は「ピラミッドのある社会」を選んで自分の好きなものを追い続ける。病気の嫁を日中ひとりでほったらかしにしていても「僕らは日々を大事に生きてる」とか言っちゃう。そんな主人公を自己中心的だっていう感想も結構見るけど、嫁も納得してんじゃないの?施設で安静にしててもよくなるか分からんしね。
終盤。賛否の分かれてそうなラスト
そしてゼロ戦作って嫁が死んで。
壊れた飛行機の残骸でいっぱいになった夢で再びカプローニと会話。「ここは地獄かと思った」と言いつつ嫁の幻影(?)に「生きて」と励まされ。そこで感動したんだけど最初に言った通り「ワインでも飲もうか」でえーマジかよと思う。
ネットで検索すると最初の構想では「生きて」じゃなくて「来て」だったという話も見た。そっちだと物語としてはどうなるんだろうね。
周りの犠牲はあくまで他人事なのかそれとも良心の呵責を感じているのか。都合よく救済されたのか、それでも生きていけと突き放されたのか。
やっぱりワインでも飲んでやりすごすしかないのかな。そんなことを考えていました。