DINER(ダイナー) 平山夢明 と アンダーグラウンド・マーケット藤井太洋 を読み終えた。

ダイナー

前から気になっていた作品。ヤングジャンプでコミカライズされていることに気づいて驚いてこれは図書館で借りておかないと予約待ちになるかも知れんと借りてきた。

裏サイトの運転手募集に応募したオオバカナコ。だが仕事は失敗。殺されそうな時に口から出た「料理ができます」の一言がきっかけで殺し屋相手のダイナー(定食屋)に引き取られ、ウェイトレスとして働くことになる・・・というお話。

店主兼料理人のボンベロと客としてやってくるユニークな殺し屋たち。中でもやっぱり格好いいのはボンベロ。料理がうまいって良いな。

作中に出て来る料理もどれも美味しそうで食べたくなる。いままで入ってなかった駅前のバーガーショップに試しに入ってみようかと思うくらい。

原作読んだから漫画の方はしばらくいいかな、と思っていたけどどうやら原作者描き下ろしのエピソードがあるみたいで。読みたいけど先に積んでる本を消化しなきゃ。

アンダーグラウンド・マーケット

舞台は近未来の日本。税金の値上がりと移民の増加により社会は二分されており、主人公は下流側として仮想通貨でやり取りする地下経済で生きていくことになる。

とはいえ犯罪やノワールみたいな暗い感じの作品ではなく、あくまで仮想通貨の普及した近未来で主人公は税金逃れや外国人への対応のために仮想通貨の導入をお店にすすめて回っている、そこでトラブルに巻き込まれる、といった話。

設定に惹かれて読んだけどそれ以上に普通に話が面白かった。主人公たちのキャラも良かったし第一章のラスト付近のスピード感がかなり良い。笑えた、という部分では第二章の始まりで主人公が「お前いったい何やらかしたんだよ・・・」と言われるシーン。一章を観てからだと状況が分からなくてもそれを言った人物に対して「いや原因お前だろ」としか思えん。

しかし最初に書かれたのは2013年とかすごいな。作品の舞台の2018年はもう来年か。仮想通貨はどうなることやら。


グロテスクだけどロマンチックなダイナー。

未来を覗けて読後感が爽やかなアンダーグラウンド・マーケット。

どちらも面白くて満足。

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