買ってから2年くらい放置していた気がする1984を2か月くらいかけて読み終わった。序盤の日常描写を乗り切ったあたりで一度力尽き、ジュリアとのあれこれでまた中断し、主人公が逮捕されてからはほとんど一気。
あらすじはウィキペディアでも見てもらうとして。
印象に残ったのは隠れ家でのひとときとか主人公が拷問される終盤とか。逮捕されてからは物語がもうすぐ終わりだってのもあるし話に動きが出たってのもあって楽しく一気に読めた。
作品全体としてはいろいろなところに影響を与えている作品だけあって逆に新鮮味を覚えないという。そのせいで世界観の説明がくどく感じたり。まあ自分が思い出すのはリベリオンとか未来世紀ブラジルとかなんだけど。あとは拷問のくだりで調律の帝国って本を読んだときのことを思い出した。
何はともあれ一度読んどいて良かったと思う。これで「どんな作品なんだろう」と気に掛けることはなくなったわけだし。しかしほかのディストピア小説も読みたくなった。まあ後回しで家にある本を全部片づけてからだ。…それにしても、「一度は読んでおきたい本」も結局全部は読めないと思うし、取捨選択が大変だね。視聴時間が決まってる映画の方が見やすいかも。